新型コロナワクチン接種 初回接種規模縮小予定。また、ブースターはどうなるか。

新型コロナワクチン接種 初回接種規模縮小予定。また、ブースターはどうなるか。

こんにちは。富山市呉羽町で新型コロナワクチン接種も行っております、くれはキッズクリニックの草開です。
富山市のワクチン接種について、規模が縮小される予定ということがわかりました。
富山市公式サイト(https://city.toyama-vaccination.jp/1045/)によると、11月9日が1回目接種の最終日です。

厚生労働省のサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00218.html)によると、接種を受けられるのは令和4年2月末までとなっていますが、1回目のことなのか、2回目なのか、ブースターとしての3回目も含むのかという問題もあり2月でワクチン接種を終了するとはさすがに考えられません。

とはいえ、11月9日以降は接種できる施設が少なくなる可能性が高いため、まだ接種を迷っておられる方はお早めにご予約ください。

また、3回目接種についても気になるところかと思います。現在、当院では医療従事者に対する3回目接種希望を確認されているところです。
副反応の痛みや倦怠感がけっこう強かったので、正直3回目を打つことへの抵抗感はあるのですが、接種するメリットがあるかどうかを冷静に考えなくてはなりません。

まず、諸外国での状況はどうでしょうか。
アメリカの疾病予防管理センター(https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/booster-shot.html)や、イギリス国民保健サービス(https://www.nhs.uk/conditions/coronavirus-covid-19/coronavirus-vaccination/coronavirus-booster-vaccine/)では、高齢者(アメリカでは65歳以上、イギリスでは50歳以上)や、持病のある人、感染リスクの高い人(医療、教育、保育、介護等)への接種が進められていました。

ただ、世界保健機関は3回目接種を行うよりも、途上国への接種を優先するように呼び掛けています(https://www.bbc.com/japanese/58086799)。

では、日本ではどうかというと、厚生労働省の新型コロナワクチンQ&A(https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/)にブースター接種について記載はありませんし、お薬の添付文書も3回目接種については書かれていません。このままでは、3回目接種は適応外使用となり、強い副反応が出た際の補償が受けられるか定かではありません。

医学的にはどうかというと、イスラエルのデータ(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2114255)ではブースター接種で60歳以上の新型コロナ感染が11.3分の1に、重症化が19.5分の1になるとのことでした。高齢者への有効性は十分あります。
若い世代では、これもイスラエルですが(https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.10.07.21264626v1.full.pdf+html)16-29歳、30代、40代、50代と各世代にわたって感染リスクの低下が示されていました。このデータは査読前であり、正式な論文として発表されているわけではないので、解釈には注意が必要ではありますが、十分な有効性はありそうです。

おそらくこれから3回目の新型コロナワクチン接種が行われることになる可能性が高そうです。
私も含めて筋肉痛や倦怠感がつらかった方だとなかなか気乗りしないかと思いますが、健康状態や職場の環境から接種が求められる人は、今後の動向をみながら3回目を乗り切りましょう・・・。