新年のご挨拶

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。
昨年は世の中が大変な一年でしたが、今年は少しずつ良くなっていくことを願うばかりです。
当院も地域のお子さんやご家族のお役に立てるよう、4月の開院に向けて一歩ずつ進んで参ります。

現在求人募集を行っており、特に看護師さんのご応募をお待ちしております。勤務時間や給与についてもできる限り希望に沿えるようご相談できればと思います。

医学的なニュースとしては、昨年末にファイザー、今月にモデルナのコロナワクチンの臨床試験結果が発表されていますね。
ファイザーのものは感染予防効果が95%、モデルナのものは94.1%ととても高い結果でした。

こちらがファイザーのワクチンを接種したあとのCOVID-19感染率です。

赤い線がワクチンを接種した方の感染率で、青い線がプラセボを接種した方です。

2回目の接種から7日以降の感染は、ワクチンを接種した場合は21,669人のうち9人、プラセボを接種した場合は21,686人のうち172人という結果でした。

“N Engl J Med . 2020 Dec 31;383(27):2603-2615.”

こちらはモデルナのワクチンの結果です。
灰色の線がプラセボで、青い線がワクチンを接種した方の感染率です。

2回目の接種から14日以降の感染は、ワクチンを接種した場合は14,550人のうち12人、プラセボを接種した場合は14,598人のうち204人という結果でした。

“N Engl J Med . 2020 Dec 30. doi: 10.1056/NEJMoa2035389”

 

日本では2月からワクチンが開始されるという話も出てきています。どちらのワクチンも副反応は接種部位の痛みや、頭痛、倦怠感などがみられることがあるが重篤な物ではないということでした。
ワクチンの臨床試験ではアジア人が4%程度しか含まれていなかったので人種による効果や副反応の違いは少し気になるところですね。
小児については、今回の報告ではファイザーのワクチンは16歳以上、モデルナは18歳以上が対象ですので、今後の追加試験が予定されることになります。
いずれにしても有効な対策であることは疑いがないので、適切に安全性を評価して実用化できる日が待たれます。

みなさまにとって良い一年となることをお祈り申し上げます。